日機装製 Dドライ 2.75透析液について

     1.はじめに
        転院先の透析に関わる透析液は、日機装製 Dドライ 2.75であることを知った。使用説明書に記載されている透析液作成時の理論値等も知りえた。
        詳しくは、https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00066897 を参照されたい。以下左記よりの抜粋。

         「通常、A剤を水に溶かし9Lとする(A液)。別にB剤を水に溶かし、11.34Lとする(B液)。
          このA液及びB液を、A液:B液:水=1:1.26:32.74の比率で希釈・調製する重炭酸型透析液供給装置を用いて血液透析を行う灌流液とする。
          用量は透析時間により異なるが、通常、灌流液として150〜300Lを用いる。

           <希釈・調製後の糖・電解質濃度(理論値)>
             電解質濃度(mEq/L)                                                          ブドウ糖(mg/dL)
               Na+     K+    Ca++  Mg++   Cl−      HCO3 −   CH3COO−     C6H12O6
               140.0  2.0  2.75      1.0     112.75    25.0          10               100
                                                                                                 *pH調整用氷酢酸のCH3COO−を含む。」と。

                   * 参考 転院前の透析に使われていた透析水
            キンダリー透析剤4E   扶桑薬品工業株式会社製
              使用説明書に記載の調整後の電解質濃度 (理論値)
                ナトリウム    Na   140       mEq/L
                カリウム     K      2          〃
                カルシュウム  Ca      2.75      〃
                                   マグネシュウム Mg           1        〃
                クロール     Cl      112.25     〃
                                   重曹       HCO3   27.5      〃
                酢酸     CH3COO   8         〃  (pH調整剤 氷酢酸 CH3COO 2mEq/Lを含む)
                ブドウ糖   C6H12O6 125        〃
                                          適用上の注意として、溶解調整時 透析液の電解質濃度を測定し、適正である事を確認する事。*

         二つの透析液の理論上の数値に大差は無いようです。若干の差異は認めますが・・・。

         不思議な事は、現医院での私の透析中の血圧値が、透析開始2〜3時間経過すると上昇傾向を示す事。初発最高血圧値 140台が、150〜160台になっている。
         以前の透析では、時間の経過と共に最高血圧値は、下降傾向を示していた。前希釈と後希釈HDFという違いはありますが・・・。使用補液は、前の病院は、10ℓ/時。
        当院では、1ℓ/時(後希釈)共に6時間透析ですが・・・。

     2.不思議な透析中の血圧上昇について
        通常、透析をしていけば、徐水をしますから、体内の尿毒素等と共に体内イオンも除去されます。当然血圧値は、下降傾向を示す筈。現医院では、たいてい上昇傾
       向にあり、私のような透析患者は、長期の高血圧状態が続けば、心臓に負担がかかり、心筋も肥大化する合併症を引き起こし兼ねない。

        * 透析液承認時の副作用事例として、「臨床試験症例44例中1例(2.3%)に血圧上昇が認められた(承認時)。」とある。この事例に該当するのでしょうか。
          「」抜粋は、https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00066897  による。*

        患者は、血圧値を適正な値に安定化させる為に降圧剤を服用している。透析中といえど一時的に血圧値を上げる事はどうでありましょうか。患者が即座に死に到るよ
       うであれば、問題になりましょうが、そうではないせいかあまり問題視されていません。透析後半に血圧測定に見える方は、パートさんでありましょうか。患者さんに測定値
       を言われますが、その数値に対する意味付けは、されてはいないかのように思えます。いかにも事務的に処理されているかのように思えます。

        この国は、尊い生命が、センセイショナルに報道死という形で知られないと対応はしないかのようで、全国津々浦々、隅から隅まで行き渡っているかのようです。あくまで
       私の感想にすぎませんが・・。(中央道トンネル内天井落下・小学校プールコンクリート倒壊等 責任の所在が明確ではないように思えて仕方がない。)

        透析中の血圧値上昇が何故起こるのか。スタッフさんに聞いても、私の降圧剤のせいかもとか。いろいろな患者さんがいますからとか。はっきりした説明は聞く事が出来
       ないでいます。透析業務は、患者の体内事情にも関わること故、毎日の透析業務の多忙さ故、病院として追及にやや欠ける嫌いはあるのかもしれませんが・・。

        これは、私自身で納得いくまで調べていく事が肝要かと。
        そうしたもやもやを抱えたまま某医院で25(OH)Dの検査を受けに7月上旬に出かけた。体内ホルモンの活性化ビタミンDに関わる検査です。
        そこで、某医師から聞いた話「名古屋市内の名○病院では、透析液のNa濃度を若干高くした透析液を使用した時、透析後患者さんは、喉の渇きを訴え、透析中には、
                血圧値が上昇傾向にあった。」とか。

        信頼できる筋からの貴重な話であり、一考する価値はありそうと思いました。
        某医師の先生は、それが主原因とは、はっきり明言はされませんでしたが、一つのヒントにはなりそうでしょうか。それというのも私の血液検査では、Na検査項目の数値
       の透析前後値 通常は、後の値は、低いのが通例。しかし、転院初日の私の数値は、前後とも同数字。不思議に思いました。

        先ほどの名古屋市内の某医院のような透析後の患者さんのような喉の渇きは無く、しかし、透析中血圧値の上昇。ほんの僅かでしょうか透析液のNa濃度を高めている
       可能性もありましょう。当院での実際の透析液検査データを閲覧出来れば、はっきりしましょうか。

        転院前の某医院、少人数のこじんまりとした透析室。ご高齢乃至は糖尿病疾患性透析患者さんの中には、透析中極度の血圧低下で、意識喪失乃至は意識朦朧となら
       れる患者さんがいます。ほとんど同一患者さんですが、この医院のコンソールは、HDF初期の頃のコンソールであり、最新の透析コンソールには、血漿再充填速度(
      プラズマリフィリングレート・略してPRR)が分かる装置が付いているようですが、転院前のそこは、付加機能として付けれるようでしたが、値段が高い為購入しないまま経過。
       その内付属のPRR計は、時の経過と共に製造中止となったようです。スタッフさんは、付きっきりで血圧測定に掛かりきってみえました。が、それでも意識朦朧となられる
      時がありました。

      当院の最新コンソール(日機装 DCS-100NX)は、PRR計も標準装備され、BV計も全台に付加。患者さんのDW設定をこれでもかという程されてみえるようで、感心してい
     ます。ここまでやりきる透析病院にはじめて遭遇致しました。転院後1ヶ月少々経過、現医院内では、私が知る限り急激な血圧低下患者さんに、お会いしていません。
      それだからでありましょうか、コンソールにPRR計が装備されているにも関わらず、この存在をご存じの方は、スタッフさんで何%でありましょうか。
      殆ど活用されてはいない状態と推測致しました。

      この当院の透析液やら後希釈HDF方式は、お隣の市の某医院のDrの考えに沿って採用されたようで、そのDrのお名前をお聞きしましたが、忘れました。
      おそらく、推測ですが、透析中の急激な血圧低下対策が主眼であり、スタッフさんの労力削減対策でもありましょうか。

      当院は、2年前に新規に開院された医院であり、本院は、同じ市内の某所に今も存続していますが、透析室は、新院に移転。前の透析室からこちらに移られた旧スタッフ
           さんにそこの透析患者さんで、急激な血圧低下をされる患者さん数をお聞きしましたが、それ程多くなかったかのようでした。

      新規開院に際し、やはり、この方式を考え出されたDr方式をそれなりに勘案されて採用された可能性が、高い。どのような目的で、どのような考え方から導き出された方
          式であるのか、どのような問題点を有しているのか勘案されての結果とは思いたい。これは、原点に立ち返らない限り問題の本質は、みえてこないと推測致しました。

   3.一時期流行した高Na透析液について
      詳しくは、https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsdt1985/26/2/26_2_153/_pdf を参照されたい。1993年 透析会誌 掲載
      今から25年前の掲載であるようです。

            上記論文の結語を抜粋すると、「高Na透析(透析液Na濃度 150〜155mEq/L・・私の注)では、標準透析(透析液Na濃度 140mEq/L・・私の注)に比
          べて、透析中の血漿Na濃度と高Na透析施行中の血漿浸透圧が高く, 透析中の血圧も, より高く維持され, 透析後もこの傾向が持続した.また, 高Na透析では
          透析前のHt, 高Na透析を2時間行った時点でのHtおよび血漿アルブミン濃度が標準透析に比べて低下していたが, 透析中のANP, PRA, NAおよびAの変化に
          有意の差はみられなかった. PACは高Na透析で低下した.高Na透析では透析中に血漿Na濃度血漿浸透圧が高く維持されるために細胞内および組織間から
          血管内へ水の移動が速やかに行われ, 循環血漿量の減少率が少ないことが低血圧と不均衡症候群の出現を少なくしていると考られる.」と

             * ア ドレナリン濃度 ・・A   血漿ノルアドレナリン ・・NA  アルドステロン濃度 ・・PAC  血漿レニン活性 ・・PRA  血漿心房性Na利尿ペプチド濃度 ・・ANP
               注 アルドステロン濃度と食塩について 「食塩を過剰に摂取するとレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系を抑制し,血漿アルドステロン濃度(plasma
          aldosterone concentration:PAC)が低下するが,食塩を過剰に摂取してもPACが十分に低下しない場合にはPAが疑われる.原発性アルドステロン症
         (primary aldosteronism:PA)は高血圧患者の5〜10%が合併し,食塩摂取量の増加に伴い,血圧が上昇する食塩感受性高血圧となり,利尿薬を含む3
          種類の降圧薬でもコントロールできない治療抵抗性高血圧を呈する例が多い*

      これは、現医院での透析液Na濃度の検査データを見せていただく事で、はっきりするでしょう。転院初日の私の血液検査Na値は、前後共に144。
      とすれば、その日の透析液のNa濃度は、144mEq/Lであった可能性が高い。7月の血液検査データからは、透析液Na濃度は、142mEq/Lであったのだろ
           うか。(後日、当院透析液Na濃度は、142〜145未満mEq/L 内で推移し、透析中ずっとこの濃度での透析であるとお聞きした。転院前の透析液Na濃度は、
          140を基準にして私が知る限りでは、140未満が大部分で、142mEq/Lが最高値かと。やはり、ほんの僅かでありますが当院は、やや高いかと推測致しま
     す。)

      透析液Na濃度が高いと透析中の血圧値も高くなると仮定すれば、当院での透析開始2〜3時間以降私の血圧値が上昇するのも納得出来ましょうか。
      では、何故当院は、若干高いNa濃度の透析液を使用されるのでありましょうか。その目的、ねらいはなんだったのでありましょう。透析患者は、血圧値が高く
     なる傾向にあります。今は、透析と降圧剤で血圧値は、コントロール出来得ていますが・・・。このまま少し高いNa透析液を透析中体内に入れて行くことによるPA
     発症という事にはならないのでしょうか。まあ老化が先か合併症が先かに過ぎませんが・・・。

   4.高Na透析液の現状
      詳しくは、www.touseki-ikai.or.jp/htm/06_seminar/contents/2015_10_niigata_31_1.pdf 2015年発表が参考になりました。 
      以下は、そのpdf内からの抜粋です。

      「これ(透析間体重増・・私の注)は高い透析液Na濃度で透析すると,透析後の口渇が増加し,飲水量が増すために生じた結果と推測される.死亡率に関しては,
     血清Na濃度が低い群で死亡率が高い傾向にあるが,どの血清Na濃度の群であっても,高い透析液Na濃度を使用すると死亡率が低下することを報告した。」と。

      上記pdf論者も、透析液の濃度は、時と共に変遷してきた歴史があり、現在では、140mEq/Lが、標準という認識をお持ちのようではありますが・・・。死亡率の
     低下には、高い透析液Na濃度を使用する報告に準拠されて当院は、採用されたのでしょうか。

       5.当院での高Na濃度透析液の作成方法と問題点の対処は?
      当院では、どのように高Na透析液を作成されているのであろうか。
      某透析病院では、2011年時点での発表では、「高ナトリウム(以下Na)透析療法は除水に伴う血液ボリュームの低下を抑えるのに有効であり、虚血性
     病変を合併した症例には必要と思われる。反面、高Na透析はNa原液の作成保管法や透析装置の構造上の問題から、透析液を汚染させる原因になり得る。」
     とか。(http://www.myschedule.jp/jsdt_archive/detail.php?sess_id=2088  参照)そうした対策は、どのようになっているのであろうか。

                                                                                                                平成30(2018)年7月26日 脱稿

      付記 1
       平成30年7月25日(水)
        透析室主任さんから今日話し合いをする旨の言葉かけがあった。実質の責任者のようで、Drは、名目上の責任者でありましょうか、何か鎌倉時代の執権 北条氏
       のような立場の振舞いをしているかのように感じる。

        回診時Drに透析液検査データを見せて頂きたいと申し出た事への対応と思いました。それも含めて話し合いでは、私が、スタッフに聞く事が度を超えている。スタッ
       フとの話し合いは、仕事がスムーズに回らないから、主任とNo.2・Drにして欲しい。(言い方は理にかなっていますが、もっと別の思惑を感じます。まず、主任・No.2の方
       は、めったに私の所へは、来られません。)
        透析患者のHb値は、血液が流出したとしてもガイドライン内であり、大した問題では無いかのような言い方もありました。(当該患者さんが、言われるのであれば、分
       かりますが、病院側が、言われるとは・・。してはいけない初歩的なミスまで・・・。まだ、私自身で失った血液分は、血液増進剤で取り戻せる状態ではありますが・・。聞
       かれたのは、ガイドラインでの許容出来る体内における数値ではありますが・・・。主任さんの奥の真意を推理したまでです。)

        私からは、疑問に思った事は今後もお聞きしたい。投薬は、完全服用という建前を言われますが、血圧降下剤について、血圧値が、かなり低い状態が続く日の服用
       についてDrにお聞きして欲しい旨伝えました。聞いて返答します。と言われていた。
        (どうも何も言わない患者は、病院を信頼している。いろいろ言う患者は、信頼していない。そして、敵視するような対応をされるのだなと感じてしまいました。)

        先進的な透析をされていても、こうした話を主任さんがするという事は、患者は、透析についてそれ程知りたいと思わなくていいと言われたと同じではなかろうか。
        結局、27日(金)には、降下剤についての話は、主任さんからは無かった。病院側からは、信頼して欲しいと言われる。信頼感は、こうした日々の言動で深まり
       こそすれ、患者にしいる事柄ではないのではないかと・・。 ( 7月30日 主任さんから心エコーのDrにお聞きして飲み続ける事が肝要という話がありました。)

                 * 転院後、足の状態を見させて下さいと、左足の親指は、十数年前まだ、元気に活動していた頃、夏のアユかけで、水圧に負けて指の爪が死に、回復しないまま
        経過していた。転院前の透析病院でも看護士さんが見られ、経過観察でありました。こちらにきて、看護師さんなのか技師さんなのか分かり兼ねましたが、見られ
        カビの一種ではないかと言われていた。当然Drの指示で有りましょうが、塗り薬がその観察当日出された。どのようなカビであるのか一部採取され、検査に出します
        と。どの位で結果が出るものなのか、別の工学検査技師さんにお尋ねすると「約1ヶ月掛る。」と言われた。

         2〜3週間経って、検査をされた方ではないかと思われるスタッフさんに左足の爪付近のカビの結果はどうなっていますか。と問いますと、調べてきますと言って離
        れられ、結果を検査機関のサイトを開いて持ってみえた。(結果は、−)通常 検査依頼をすれば、検査機関は、結果を依頼主に送致する筈。こうした検査は、通常
        2週間で出ると告げられた。患者が聞かない状況が続いていたらどのようになっていたのだろうか。

         レグパラ錠についても25mgの半分の12.5mgは、製造されていますから、担当の方に話してくださいとスタッフさんに依頼しましたが、責任者の方は、夕方来られ
        るとかで、その時聞いておきますと告げられた。その後何の音沙汰もない。結局、話されていないかのように推測致しました。(この話し合いで判明)

         信頼感は、こうした日々の対応の仕方で深まっていくのでは・・。忙しいとかは言い訳でしかない。患者への説明責任は、あるのではなかろうか。病院で有る以上、新
        規の患者さんは、信頼している筈。不思議な事柄は、やはりスタッフさんにお聞きしたくなるのでは・・。そして、信頼感を無くす事柄が重なれば、損なわれるのは自明の
        理ではなかろうか。自分の体の事ゆえ、現状はどのようであろうかと客観視する事は、必要と思う患者もいますから。

      付記 2 当院の透析液データのコピーを頂けた。(7月30日に)
         <希釈・調製後の糖・電解質濃度(理論値)>
             電解質濃度(mEq/L)                                                          ブドウ糖(mg/dL)
               Na+     K+    Ca++  Mg++   Cl−      HCO3 −   CH3COO−     C6H12O6
               140.0  2.0  2.75      1.0     112.75    25.0          10               100          *pH調整用氷酢酸のCH3COO−を含む。」と。

         検査日及び透析液電解質濃度(mmol/L)
               Na   K   iCa                  Cl
         7/24       144    <2.0   1.19 
                                                (2.38mEq/Lカ) 
                    7/25       143   <2.0                            96                                                                 
                                (単位 mmol/L Na・K・Clは、 1mmol/L=1mEq/L Caについては、1 mEq/L = 0.5 mmol/L 
                 単位換算については、 http://www.zm.emb-japan.go.jp/ja/health/111100Clinical%20Chemistory%20Conversion.pdf を参照されたい。)

                      当院の透析液データからは、Dドライ2.75sの調整後のNa電解質濃度は、理論値からやや高い希釈かと。やはり、Na濃度は、143〜144mEq/L。Ca濃度は、
         規定値より下げた状態か。クロール濃度も若干下げて希釈か。カリウム濃度は、規定値以下の可能性が高い。
                     (当院は、Dドライ規定値から外れた院独自の方針に沿って透析液作成がされているとしか思えませんが・・。この方法で良いかは、患者さん自身で確かめていく
         しかないし、長いスパンでの結果待ちではありましょう。遅かれ早かれCKD患者には、加齢と共に合併症は避けられないとすれば・・・・。)

          このデータを渡された時、こうしたデータ濃度は、検査機関により違いがあるとも付け加えられた。検査法の違いであろうか。当院のデータは、誤差のうちである
         かのようです。
          当院は、検査機関での検査かどうかは、お聞きしませんでしたが、案外院内でされている可能性もありましょうか。とすれば、血液検査専用の流用の可能性が高
         い。

          下記の臨床工学技士さんの記述からは、透析患者さんの体内に直接入る(HDF透析は、特に)一番大事な透析液の濃度測定は、かなりの不正確な確率が
         高いかのようです。スタッフさんは、ご存じかも知れませんが・・・。これって、透析患者は、蚊帳の外状態かと。

                      私の推測通りであれば、願わくば、検査機関に透析液も測定依頼されるか、院内測定であれば、早急に透析液測定モードを内蔵した専用校正液にての最新
         機器を導入して欲しいものです。当院は、最先端の透析を目指しているように思いますから。本院の院長先生ご決断をお願いします。

                     * 「透析中のCa出納は,2.5mEq/Lでは生体にとってマイナ,一 方で3.0mEq/Lではプラスとなっている.前 者では副甲状腺ホルモンの分泌は刺激され(二次性
          副甲状腺機能亢進症の促進),後者では逆に抑制性に働くことから(異所性Ca沈着の促進),この出納をゼロとする2.75mEq/Lが2011年に上市された。」
            http://www.touseki-ikai.or.jp/htm/05_publish/dld_doc_public/no_28-2.pdf  「透析液の変遷と今後の展開」 中山昌明氏(当時 福島県立医科大学付属
           人工透析センター所属) 2013年からの抜粋 

          参考 1 http://www.myschedule.jp/jsdt_archive/detail.php?sess_id=11286  日本透析医学会 学術集会 2014年 以下、左記からの抜粋。

               「透析液の濃度管理には、各種成分分析として電解質測定装置(Na・K・Cl)や生化学分析装置(Ca・Mg・Glu)、血液ガス分析装置(PH・HCO3)、浸透圧計
              などが使用されている。しかしこれらは臨床検査機器であり、全血、血清・血漿、尿などの体液成分を測定するための装置で、透析液中の成分濃度が正確
              に得られる保証はない。」とか。2014年ですから今から4年前の事。

               「装置メーカ側も正確に測定できないことがわかっているため、透析液用に補正式を組み込んだ別の測定モードを持っている装置も市場に出ている。しかし
              この補正式も各社がそれぞれ独自に、様々な手法で設定しているため、正確性や値の統一が得られない。専用のモードを持っていない装置に関してはNa値
              で理論値より5〜10mEq/L低い値が出る機種もあるのが現状である。

               血液ガス分析装置で得られるPHやHCO3も血液用に設定されているため、正確に透析液中の状態が反映されているとは限らない。
               これらの問題を解決する上で、透析液測定用標準液を用いた正確な濃度測定と各装置間差の是正が望まれる。」と。

         参考 2 https://ce-sabo.com/dialysate-concentration-measurement 参照。臨床工学技士さんによる2018年1月頃カ。上記の問題点への対応と現状を述べてみ
             えるのでしょう。 題は、”透析液濃度測定の現実と問題点”です。

          * 業界では、既に 透析液専用モードを備えた機器も発売されているようです。 http://www.jokoh.com/denkaishitsu.htm 参照。*

             付記 3 平成30年7月30日(月)の透析中と家での血圧値の推移 透析前 体重 75Kg DW 73.8Kg 除水量 1.2Kg 透析後体重 73.9Kg
                                    最高 最低 脈拍                         最高 最低 脈拍
             am8.55  154 97 81     (開始直前)    返血止血後 座位姿勢 143 97 81
                               10:06  161 99 72  (1時間目)
                               11:06  152 90 60  (2時間目)             立位姿勢 127 88 89
                               12:06  156 89 64  (3時間目)
                             pm1:06  164 94 61  (4時間目)       * 7月27日(金)までは、家での血圧値が、最高血圧値 110台が続く場合は、降圧剤を服用
                                 2:06  175 95 60  (5時間目)        していなかった。これ以上下げる必要がないと思っていた。しかし、この場合でも飲むように
                                 2:27  165 92 61                 言われた。その日以後は、降圧剤を服用し始めた。
                                 2:47  180 88 60                  しかし、お薬手帳に貼るシールには、降圧剤の注意事項として、「便秘の悪化や持続する
                                 3:06  166 96 67  (6時間目)        腹痛、腹部膨満感、おう吐等が出たら連絡ください。車の運転や危険な作業には十分注意、
                                 4:00  136 73 90                過度の血圧低下が出たら連絡ください。」と。
                                 5:00  120 70 84                 いったい、過度の血圧低下とは、どの位の血圧値を言うのであろうか。そうした具体的な事
                                 6:00  121 66 75                を言って貰った方が分かり易いのに・・・。*
                                 7:30  125 70 77
                                10:00  123 72 72                                    明らかに透析中血圧値は、高い状態で推移している。透析液Na濃度が、関わっている事は確かで
                               (降圧剤 カンデサルタン2mg 1錠服用) ありましょう。高血圧状態(高160以上・低90以上値)は、透析中5回もあるようです。心臓に負荷が大。

            *  私自身、私の体の反応に重きを置きたいと考えています。体は、正直です。何らかの異変を察知しているかのようです。その際には、血圧値に重点を置いて
            います。(日々の変動に留意しつつですが・・・。)* 

            付記 4
       最近みつけた無酢酸透析液についての記述
        https://www.jinnaika.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/pharmamedica.pdf 一読する価値はありましょう。


inserted by FC2 system