社団法人 透析医学会  「慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン」 2012年の要約と附則

       1.詳しいことは、透析医学会の「慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン」を読まれることを
        お勧めします。

         ここでは、ガイドラインで述べられている結論のみを記述します。
         * 尚 ガイドラインは、数年単位で更新されますから、最新のガイドラインを参照されることをお勧めします。

         
         a.血清P(りん)値の適正範囲は、3.5〜6.0mg/dl。
                         
                          * 「保存期におけるリンの管理目標は,CKDのステージに関わらず正常範囲(2.5〜4.5 mg/dL)とすること
            が推奨されている.透析患者では,3.5〜6.0 mg/dLに管理することを推奨している.しかしながら,この値
            では高すぎるという考えが多い。」
              ( https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsvs/25/0/25_16-00075/_pdf より抜粋 )

         b.血清補正Ca(カルシュウム)値は、8.4〜10.0mg/dl。

           * アルブミン値が、4.0g/dl 以下である時は補正Ca値を使用する。
                  補正Ca値=Ca値+(4−アルブミン値) で求める。

         c.透析患者における i - PTH ( インタクトPTH)値の適正範囲は、透析前数値で60〜240pg/ml。
                            ( Intact PTH の管理目標は生命予後がもっとも良好と考えられる60〜180pg/mL とする。)


         更に、ガイドラインでは、これら3項目について、優先順位が付けられている。
         それによると、弟一義は、血清P値であり、これが、最優先すべきものと位置付けられていた。理由は、ガイド
        ラインにて把握されたい。

         そして、第二は、血清Ca値であり、この二つが適正範囲内にあって、はじめて i - PTH の適正範囲を論ずる
        べきであると記述されている。

          <参考>
           日本透析医会 監修「慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常の診療ガイドライン - 日本透 (透析医学会
          2012版)を参照されたい。
             
                                                 
                                       
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