たかが血圧、されど血圧

          1.はじめに
             私は透析患者。透析病院に通院して早11年目になろうとしています。当院でも通常の透析病院と同様に各透析患者には、DWが設定され
            ています。このDWが曲者です。その患者に適したDWであれば、腎臓が働いている時と同様な体内水分バランスとなりますが、DWがきつ過
            ぎると、体内から余分に水分が取り出され、脱水症状になりましょうし、DWが弱すぎると余分な水分が、体内に残り心臓を肥大化させたり、
            浮腫を起こします。

             どの透析病院でも、適切なDWで、透析が行われているのであろうか。進んだ進歩的なお金に余裕がある病院では、各種の機器やら検査
            をして、適切なDWを見極めてみえるようです。しかし、1年間或いは一定期間DWが一定という透析病院もなかにはあるようです。

             * 私の独り言ですが、DWだけでなく、透析時間内での透析患者さんから発散する水分量・透析中に食事をされる患者さんの食事量(当院
             では、現在500gと想定されている。)・果ては、返血時の生食量(現在は、300gと想定されています。)、これらは、該当透析病院で、適切
             に処理されているのであろうか。はなはだ疑問に思うのは私だけでありましょうか。体内水分量をぎりぎりの所で除水している患者さんにとっ
             て100g・200g多いのか少ないのかは、長期間継続する訳ですから脱水或いは余分な水分の残留となって現れて来そうな気が致しますが、
             どうでしょうか。*

             DWを個人が行う決め方の詳しい事柄は、拙稿 私自身によるDWの見直し を参照下さい。

          2.誰にでも出来る身近なDWを探る血圧測定
             上記 拙稿にも DWの第1位に血圧がきています。これだけでは決して決めれませんが、レントゲン間接撮影での心胸比も、DWが適切
            かどうかの判定に使用できます。透析医学会の慢性維持透析患者のガイドラインでは、レントゲン撮影は、毎月 1回が望ましいと記述され
            います。あくまで指針のようで、透析病院によって月 1回の所もあれば、3ヶ月に1回という透析病院もあるようです。さすがに撮影無しという
            透析病院の例は、未だ聞き及んではいませんが・・・。

             当院では、レントゲン撮影は、3ヶ月に1回。その間特に上記 拙稿のようなDWを見極める検査やら機器を用いての探りは、例外はありまし
            ょうが、ほとんどないかのようです。

             DWは、本当に各透析患者で変わらない性格のものなのであろうか。私自身の感覚からすると1年間でもかなり変動があるように思えますし、
            1週間でも変動があるやに思えます。
             拙稿の繰り返しで申し訳ないのですが、以下再記します。
             「私のDW 見直しの目安
               透析を長くやっていると自ずと自身の身体的諸症状が分かってくるようです。透析暦30数年の方にちょくちょくお聞きしますとそれなりのご
              意見をお持ちのようで、私からお聞きすると、自身の言葉で解説して頂けます。

               私も11年目にしてDWに対して、それなりの目安を持てるようになったのかなという程度ですが・・・。

               DWへの目安  (その日・その日の透析に対して金の掛からない自身で出来る事柄 あくまで、68歳・身長178cmの私のであります。)
                 1.第1義的には、血圧値でしょうか。(透析最終頃 最大血圧値 110台を下回らない。辛うじて100台の後半も可でありますが、長期に
                                         わたる事は差し控えるべきではなかろうか。特に、透析後一日中100台を推移していると頻脈が
                                         起こる可能性が高い。)
                 2.自身の身体的諸症状 (犬の散歩中に首筋近くが痛くならない。立ち上がった時立ちくらみが無い。頻脈が出ない。足つり・声枯れ・
                                    透析後すたすたと歩ける等)
                 3.透析前日の裸体重になるような除水量である事 (1日あけの透析日は、具体的には、2Kg程度の除水量=透析前体重ーDW)
                 4.体内水分量比率が限りなく高齢者の透析後体重の55%に近い事 
                    * 推定体内水分量を出す数式は、http://touseki.loglog.jp/04.17.htm 内にあるWatson式で、54〜55%以内であった方が良いのでしょうが、
                    あくまで目安であり、その際には、体内脂肪量を考慮する必要がありそうです。
                                      5.間接レントゲンから分かる心胸比 男性であれば、50%以内。適切な数値は、45〜46%か。40%付近では、除水のし過ぎ、50%近くでは
                  除水不足か。詳しくは、拙稿 透析患者の心胸比(正式名称 心胸郭比)について  を参照されたい。

                  上記1・2は、透析病院でも日常行われている事であり、個人カルテのような形で月毎に日々の記録をまとめておいて、たて系列等の変化等透
                 析スタッフで分析処理すれば、ある程度の各個人のDWへの目安になりましょうに・・・。その際は、第1義的には透析後半時と透析初期頃の最高
                 血圧値の推移が重要かと。
                  おそらく、日々の忙しさの中では日々の記録は、綴じられて積み重ねられているだけのような気も致しております。貴重な患者の膨大なデータは、
                 活用もされないで、お蔵入りの状況でありましょうか。当院Drも、果たしてこうした綴りをじっくり眺めてみえるとは思えないのです。」

               何の為に血圧を透析病院では、1時間毎に測定されているのでしょう。中には、透析スタッフでない補助員の方も患者さんの血圧を測定されている
              のを目にします。

               正しく血圧が測定されていればいいのですが・・・。私の場合血圧測定の為の上腕部に巻くベルトの位置・強さが透析スタッフさんで統一されている
              のかはなはだ疑問に感ずる場合に遭遇します。一応看護学校を卒業された資格をもってみえる方々であろうと推察します。技師さんも血圧を測定さ
              れますが、ベルトの強さが私自身の上腕部でかなり違うように思えます。
               通常、ベルトの巻きが弱いと均等に上腕部を圧迫しないので血圧値は、高くなるという記述に遭遇しますが、私の場合は、逆で低く出るような感覚
              があります。同一人物が測っても10mmHgは違う事もあるとか。正しく血圧を測定するのであれば、測る場所は、同一場所が望ましいとも言われて
              いるようです。当院は、透析スタッフおのおので、測定場所は違う事が多い。

               血圧測定は、ベルトをやや強く巻いても適切な強さで巻いても弱く巻いてもそれほど変わらないのであろうか。そうであれば、蛇足になりますが、私
              は、弱く巻いた場合は、やや20mmHg程度違って出てくる場合にたびたび遭遇します。寝た状態と起き上がった状態でも血圧は同様に20mmHg程
              度違ってくるように思っています。

               私の場合、特に透析最終時刻近辺の血圧値(寝た状態・起き上がった状態)は、最高血圧値が、110台であると適切な除水(適切なDW)であったの
              ではないかと判断しています。

               その時の血圧値は、正しく測定されたものであってほしいと思っています。たかが血圧、しかし、私にとっては、されど血圧であります。



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