インフルエンザ薬 タミフルについて

           1.はじめに
             十数年ぶりにインフルエンザにかかりました。当方68歳。タミフルを処方されました。インフルエンザA型という判定(わずか15分位で)。
            私の頭には、タミフルによる異常現象の記事がよぎり、少し躊躇しましたが、若い年齢層での発症という事で、服用しました。

             メデイアもセンセーショナルな事柄は大々的に報道しますが、その後の実際は、あまり報道しません。(私の個人的な感想ですが・・。)
             それで、少し調べてみました。何せ十数年インフルエンザにかからずタミフルの世話にもならずに済んでいたものですから。

           2.タミフルの異常行動について
             詳しくは、https://www.ishamachi.com/?p=1512 を参照されたい。
             必要なところのみ抜粋させて頂きました。
             「 タミフル服用直後にビルから飛び降り自殺を図ったというような異常行動が一時話題になり、メディアにも大きく取り上げられました。本当
             に薬の副作用が原因なのだとしたら大問題ですから、厚生労働省の医薬品安全対策調査委会は徹底的に調査を行ないました。

              その結論は、未成年者がタミフルを服用した後に、異常な行動がみられた事例は報告されているものの、明確にタミフルが原因だとは考
            えない
というものでした。タミフルを服用していないインフルエンザ患者にも一定の割合で異常行動の事例がみられており、異常行動の原因
            はインフルエンザそのものである
と結論づけました。

              安全性調査は引き続き継続して実施されていますが、異常行動とタミフルとの因果関係は明確であるという根拠は得られていません

              必要以上に恐れる必要はありませんが、インフルエンザにかかってタミフルを服用するときは

             ・ タミフルの処方の有無にかかわらず異常行動を起こす恐れがある

             ・ 治療開始後2日間はなるべく患者を1人にしないように配慮する

              の2点を意識して、治療することが大切です。」と。

              未成年者のインフルエンザ患者には、特に配慮が必要なようです。現在の調査状況からは。

                               * 平成29(2917)年11月24日(金)朝日新聞 愛知尾張14版には、「インフル治療薬使用 異常行動54件報告」という表題で記事が載っ
               ている。厚生労働省では、副作用報告としてタミフル 38件、リレンザ 11件、イナビル 5件の計54件と。
                異常行動については、タミフルとの関連が以前から指摘されているが、薬の種類や薬の使用の有無に関わらず未成年者では起きている
               という。
                「発達期の脳(思春期の脳作用)作用もあるのではないか。」(この部分は、私の注)  

           3.タミフル服用の効果
             タミフルは、インフルエンザA・B型にしか対応しないようで、発症48時間以内服用が原則。私は、平成29年1月11日(木)体の変調を感じ、食事も
            取る気がありませんでした。頭痛と節々の痛みでしたので、普通の風邪と判断し、一日寝ていました。体温は、午前中は、37度、昼ごろ 37.5度
            夜 38.1度でした。咳はでませんし、鼻水も出ず、この時点で近くの病院に行けば良かったのかも知れません。風邪と思っていましたので、へたに
            病院に行ってインフルエンザ菌を貰いたくない思いが強かったからですが・・・。

             翌1月12日(金)朝一番の体温は、37.1度。朝食後の体温は、36.6度。しかし、頭痛はするし、やや体がだるい。今日は、透析日。一応透析
            病院に電話。症状を伝えました。折り返し電話があり、午前9時15分頃来院下さいとの事。かみさんは、私が送っていくと言い、病院へ。
             隔離した透析室にて、鼻の奥に麺棒を入れたインフルエンザ検査(結果が出るまで15分との事)。見事にインフルエンザA型と判明。その日は、
            通常の透析ではない、5時間透析で帰宅。咳・痰やら炎症を抑える薬を貰い、タミフルを食後すぐ飲むように言われた。

             タミフル服用半日。症状が軽くなり、起き上がれるようになった。翌日の朝の体温は、37.1度。微熱。食事もおかゆではなく、普通食で頂けました。
            1月13日(土)午後4時の体温は、36.8度。ずっと平熱状態。頭痛も起こらなくなっていますが、鼻水が出っぱなし。こんな時クリネックス社のテイシュ
            は、何度使用しても鼻が痛くなりません。通常は、もうワンランクおとしたテイシュを私は使っていますが・・・。快方に向かっているのでしょう。

                            その後の私のインフルエンザの症状は、鼻水がおさまってきたかと思う頃から咳が出始め、2週間経っても3週間経ってもおさまらなかった。咳の回数
           は、減少傾向ですし、熱も平熱で推移。聞けば、4週間続いた患者さんもいるとか。納得。2月になってやっとおさまった。

            当院のDrも、インフルエンザに罹っても、再度インフルエンザA->A、或いはインフルエンザA−>Bになる患者さんもいるとか。Dr曰「タミフルを使って治
           すことから、患者の体の中で抗体が出来にくくなっているかも。」と。確かにタミフルを使用すれば、体内で急激にインフルエンザの増殖が、抑えられ抗体
           が出来にくいかも知れないと思いました。薬のせいで、増殖を抑えてしまう事から、体内でインフルエンザウイルスと戦う必要がなくなっている可能性が高い
           からでしょうか。

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