tousekideta
No.16
血液検査データ H30/12/3 血液検査データ H 30/ 12/17
透析前 透析後 除去率(%)
透析前
尿素窒素(mg/dl) 63.7 10.3
83.8
尿素窒素 56.8
クレアチニン(〃) 11.12 2.60
76.6
クレアチニン 11.50
カリウム(mEq/l) 4.3
3.2
カリウム 4.5
カルシュム(mg/dl) 9.2
9.3 (前値ノミ補正)
カルシュウム 8.8 (前値補正)
リン (〃) 4.1
2.0
リン 5.1
尿酸 9.0
1.2
尿酸 8.2
アルブミン値
3.7 アルブミン値 3.8
ヘモグロビン(g/dl) 11.3
ヘモグロビン 11.2
ヘマトクリット(%)
35.1
ヘマトクリット
34.6
B2-Mg (mg/L) 25.7
I-PTH (pg/ml)
304
Kt/v値 2.22
QB 350
QD 500 透析条件 前回と同じ
ダイアライザー 旭化成ABH−22PA 前体重 77.9Kg
後体重 75.9Kg DW
76.0Kg
針 16G 6時間透析 補液 1リットル/時(後希釈HDF)
前体重 78.6Kg 後体重 75.9Kg DW
76.0Kg(実質)
ALP 248 U/L ChE 267
U/L
平成30年12月の血液検査、Na濃度が、後採血では、143mEq/Lであった。またまた透析液での濃度を高くされた可能性がある。平成30年12月7日(金)
I-PTH値が出た。304pg/Lと大幅に上昇した。ALP値は、248U/Lとさして変わりがなかった。7日(金)主任Dr回診中に今後の事を話した。アルファーロール
錠を4錠/日でしたい旨申し出た。そのように薬を出していただけました。1週間分でしたが・・・。
平成30年12月19日(水)2回目の血液検査結果が、ベッドに置いてあった。アルファーロール4錠/日の効果でありましょうか。Ca値が、かなり低い数値と
なっていました。リン値は、やや高めか。アルブミン値が前回より0.1高い結果が、リン値の上昇でありましょうか。
血液検査データ H31/1/7 血液検査データ H 31/1/ 21
透析前 透析後 除去率(%)
透析前
尿素窒素(mg/dl) 67.0 13.3
80.1
尿素窒素 60.2
クレアチニン(〃) 12.39 3.25
73.8 クレアチニン 11.81
カリウム(mEq/l) 4.2
3.1
カリウム 4.6
カルシュム(mg/dl) 8.8
9.3 (前値ノミ補正)
カルシュウム 9.2 (前値補正)
リン (〃) 6.2
2.4
リン 5.6
尿酸 8.7
1.4
尿酸 8.0
アルブミン値(g/dL)
3.5 アルブミン値 3.6
ヘモグロビン(g/dl) 10.8
ヘモグロビン 10.7
ヘマトクリット(%) 32.8
ヘマトクリット
32.3
I-PTH (pg/ml)
256
Kt/v値 1.92
QB 350
QD 500
透析条件 前回と同じ
ダイアライザー 旭化成ABH−22PA
前体重
78.6Kg 後体重 76.1Kg DW
76.1Kg
針 16G 5時間透析 補液 1.2L/時(後希釈HDF)
前体重 78.7Kg 後体重 76.1Kg DW
76.1Kg(実質)
ALP
283 U/L ChE 130 U/L
hanp値 38.6pg/mL
平成31年1月2日(水)より6時間透析ー>5時間透析に変更。尿素窒素・クレアチニンの除去率は、低下している。特に5時間透析にしたとたん、クレアチニン
の透析後の値は、3.25mg/dLと3mg/dLを越えてしまった。透析効率の点で、相当ダメージ。透析時間が、1時間短いとこのようになる。
血液流量は、前回と同じ350ml/分、補液は、1L−>1.2Lとなっていた。それから、リンの値が、6.2mg/dL。基準値を大きく超えた。その割にアルブミン値は、
低い。食事が原因であれば、アルブミン値も高い筈。どこからのリンであろうか。ALP値が、通常よりやや高い。骨から来た可能性を推測する。
*「生理的な石灰化抑制因子であるピロリン酸はALP を含む種々のホスファターゼにより速やかに分解される。したがって,石灰化におけるALP
の役割のひとつ
は生理的石灰化抑制因子であるピロリン酸を分解することにある。 また、ALP
は,そのホスファターゼ活性により種々の物質から無機リンを遊離し,局所のリン
濃度を上昇させる働きが知られている。」
以上の事は、< 2010年〜大阪市立大学大学院医学研究科血管病態制御学 講師(現職) 塩井
淳氏の 「血管石灰化・リモデリングと糖尿病」
(http://j-ca.org/wp/wp-content/uploads/2016/04/5005_toku7.pdf
) なる2016年の論考からの抜粋です。*
ヘモグロビンの低下は、以前にもあったかと。
血液検査データ H30/8/6 血液検査データ H 30/ 8/20
透析前 透析後 除去率(%)
透析前
尿素窒素(mg/dl) 52.4
8.1
84.5
尿素窒素 42.7
クレアチニン(〃) 11.93
2.47
79.3
クレアチニン 11.13
カリウム(mEq/l) 3.9
2.8
カリウム 3.8
カルシュム(mg/dl) 9.6
9.2 (前値ノミ補正) カルシュウム
9.4 (前値補正)
リン (〃)
5.3
2.0
リン 4.8
尿酸 9.6
1.1
尿酸
9.1
アルブミン値
3.7
アルブミン値 3.6
ヘモグロビン(g/dl) 11.1
ヘモグロビン 10.6 10.7(再検カ)
ヘマトクリット(%) 32.4
ヘマトクリット
31.2
ALP(U/L) 279
I-PTH (pg/ml) 232
Kt/v値 2.12
QB 350
QD 500
透析条件 前回と同じ
ダイアライザー 旭化成ABH−22PA 前体重 75.6Kg
後体重 73.5Kg DW
73.5Kg
針 16G 6時間透析 補液 1リットル/時
前体重 75.6Kg 後体重 73.5Kg DW
73.5Kg(実質)
ChE 247U/L
この時も、突然ヘモグロビンが低下。不思議に思って病院も再検されていた。今回も起こった。ほぼ2週間経過後に起こった事柄。今回もです。体外に血液が流出し
たという記憶もない。不思議な現象です。主任ナースさんも心配して造血剤増量の打診にみえました。もう2週間待って対処していただく事になりました。
減少分の血液量は、推定で、20g弱カ。今回は、再検は申請されなかったようです。
平成31年1月23日(水) 月曜日の血液検査の結果が出た。リン値が、高い。透析時間が、1時間短くなった事が絡んでいそう。ホスブロック錠を1錠多くして、リン値
の推移を見ることにした。これで、下がってくれれば・・・・。
血液検査データ H31/ 2/4 血液検査データ H 31/2/ 18
透析前 透析後 除去率(%)
透析前
尿素窒素(mg/dl) 59.6 11.1 81.4
尿素窒素 67.8
クレアチニン(〃)
12.4 2.93
76.4
クレアチニン 12.44
カリウム(mEq/l) 4.5
3.0
カリウム 5.1
カルシュム(mg/dl)
9.2 9.4 (前値ノミ補正)
カルシュウム 9.0 (前値補正)
リン (〃) 5.8
2.2
リン 7.7
尿酸 8.4
1.2
尿酸
10.0
アルブミン値 3.6
アルブミン値
3.6
ヘモグロビン(g/dl) 10.4
ヘモグロビン 10.7
ヘマトクリット(%) 31.0
ヘマトクリット
32.7
Mg(mg/dL) 2.7
I-PTH (pg/ml) 255
Kt/v値 2.00
QB 350
QD 500
透析条件 前回と同じ
ダイアライザー 旭化成ABH−22PA
前体重 78.9Kg 後体重 76.3Kg DW
76.2Kg
針 16G 5時間透析 補液 1.2リットル/時(後希釈HDF)
前体重 78.7Kg 後体重 76.0Kg DW 76.1Kg(実質)
ALP 219 ChE 255 CRP 0.01
平成31年2月6日(水) 月曜日の血液検査結果が出ていた。リン値 1月6.2 2月5.8。若干下がってきましたが、相変わらず高い。これも、リンは、透析で抜くという
事からすれば、1時間透析時間が短くなった後遺症でありましょう。薬を1錠多くしただけでは大した効果は出ないようです。アルブミン値も1月・2月は、3.6と同様ですから
食事量の多さではない筈。リンの値が高いのが、継続すれば、必然的に血管の石灰化は、拍車がかかる。既に大動脈には、石灰化の兆しがみえていた。直ぐには死には
至りませんが、ボデイーブローのように効いてくるのでしょう。当院の理事長は、4時間透析が、透析医学会のコンセンサスになっていると豪語してみえますが、本当に、こうした
現状を直視してみえるのだろうか。石灰化は、避けられないもの多少早いか遅いの違い程度にしか思ってみえないのでしょう。患者の生命をどうのように思って過ごされて
いるのだろうか。Drである以上長時間透析の長所位はご存じの筈と思うのですが・・・。所詮は、治る見込みのない透析医療では、医は仁術ではなく、算術なのだと改めて
痛感している。
5時間透析でも、クレアチニン後値は、2.93mg/dLという数値が出るようです。1月では、3以下には、なりませんでしたが・・・。
平成31年2月20日(水)2月最後の血液検査結果が出た。アルブミン値は変わらないのにやたらリン値が高い。7.7。今までで最高値。しっかり吸着剤を服用したのに。
併せて尿酸値も10.0。カリウム値に至っては、3か4台であったのが、何と5.1。何かが狂ってきている。6時間透析ー>5時間透析に変わったからではなかろうか。もし、
そうであれば、理事長さんも罪な事を言われたものだ。腹立ちまぎれに決断された事で無い事を祈るしかない。
年末に、理事長さんから突然、来春(1月)から、6−>5時間透析にします。理由は、先年度の診療改訂の6時間透析に該当しないからでした。直ぐに、島根の某Drにメー
ルにて話しますと、通常透析時間については、それ程厳密さはない筈。医院の実情で出来ない状況もありましょうが、したくないのでしょう。という返事。
年が明けて、兵庫の某Drへもメールで、知らせますと、次のような返事が返ってきました。「6時間に戻してもらってください。同じ透析量でも時間延長による死亡リスクの軽
減は証明されていますので。頑張ってください。」と。
あれから、理事長さん当院には、来院されていないのか、姿をみていません。お会いできれば、申し出たいのですが・・・・。
血液検査データ H31/ 3/4 血液検査データ H 31/ 3/18
透析前 透析後 除去率(%)
透析前
尿素窒素(mg/dl) 54.7 10.1
81.5
尿素窒素 52.8
クレアチニン(〃) 11.89
2.96
75.1
クレアチニン 11.90
カリウム(mEq/l) 4.6
3.1
カリウム
4.6
カルシュム(mg/dl) 8.8
9.2 (前値ノミ補正) カルシュウム 8.7 (前値補正)
リン (〃) 5.9
2.1
リン 5.8
尿酸 7.8
1.2
尿酸 8.1
アルブミン値 3.7 アルブミン値
3.7
ヘモグロビン(g/dl) 10.7
ヘモグロビン 10.9
ヘマトクリット(%) 32.3
ヘマトクリット 32.7
B2-Mg
28.3 Mg(mg/dL) 2.5
I-PTH (pg/ml)
227
TRACP-5b(mU/dL)
278 (基準値 170〜590)
Kt/v値 1.99
QB 380
QD 500
透析条件 前回と同じ
ダイアライザー 旭化成ABH−22PA
前体重 79.0Kg
後体重 76.6Kg DW
76.5Kg
針 16G 5時間透析 補液 1.2リットル/時(後希釈HDF)
前体重 78.8Kg 後体重 76.4Kg DW 76.4Kg(実質)
ALP 223 U/L ChE 246
U/L
骨型ALP(BAP) 13.1ug/L基準値(3.7〜20.9)
hanp40.7 pg/mL
平成31年3月6日(水)血液検査結果が届いていた。可もなし不可もなし。只相変わらずリン値は高い。
透析時間が1時間減少した直後の1月は、それ以前の月の
リン値(平均4台)と比べ、5台を超え、6台に突入。ガイドライン許容範囲を大きく超えていた。2月以降もリンの値は、ガイドライン基準値内の上限域か、遥かに超えた
高い数値を示す。(リン値を下げるため、今までのリン吸着剤2錠ー>3錠/毎食後に変更しましたが・・・。)只、6時間透析の時でも、極たまに基準値を超える時もあり
一概には決めつけられませんが、リンは透析で抜くという事からすれば、やはり1時間の透析時間減少は、リン値については、大きいと思うのは、私だけでありましょう
か。
リン値については、Drとも話し合っていますが、Drからは、「今の吸着薬からチュアブル錠に変更されては。」という言葉かけもありました。しかし、この薬は、使用
され始めて間が無く、薬の中に、ある種の金属が含まれているとも聞く。体内に入れた場合、どのような蓄積があろうかと。ある程度の評価が出来てから使用する方が
いいのでは・・・。背に腹が代えられない時の薬として。やんわりとDrには御断り致しました。
そうそう、B2-Mg値も、6時間透析の時は、25台。5時間透析になると、28台まで下降。ガイドラインでは、30以下が許容範囲。まだ許容範囲内ですが、やはり、1時間
透析時間を減らすとこれだけ除去が低下するという事を如実に示すようです。
平成31年3月8日(金)血液検査で、まだ出ていなかった数値が出ていた。骨型ALP(BAP)は、基準値内であった。しかし、これは、骨形成についてであり、骨吸収は、
未だ検査されていない。既に某医院にて、骨粗鬆症の疑いという診断が出されていますから、骨吸収の方が、相当高い数値ではないかと推測するのですが・・・・。
平成31年3月20日(火) 血液検査の結果が届いていた。相変わらずリンは、高い。ホスブロック錠を毎食4錠(更に1錠多くして)にして貰った。6時間透析であれば、
これ程多く吸着剤を飲まなくても対処できていたのに・・・。これで、石灰化に拍車がかかったのであれば、記録は取っていますので、何とかなりそう。
そして、TRACP−5b(骨吸収)の血液検査待ち。食事ではなく、骨からのリンではないかと推測しています。そうであれば、リン吸着剤を多くしても効果はない筈。
平成31年3月22日(金)TRACP−5b(骨吸収)の血液検査結果が届いていた。基準値下限内でした。予想と相当違いがあり、困惑しています。
血液検査データ H31/ 4/1(月) 血液検査データ H 31/ 4/15(月) 血液検査データ H31/4/16(火)
透析前 透析後 除去率(%)
透析前
採血時刻 12:04
尿素窒素(mg/dl) 64.4
11.8
81.7 尿素窒素 52.6 尿素窒素
27.3
クレアチニン(〃) 12.17
3.08
74.7 クレアチニン
12.31 クレアチニン
7.63
カリウム(mEq/l) 4.4
3.2
カリウム
4.2
カルシュム(mg/dl) 8.7
9.3 (前値ノミ補正) カルシュウム 8.6
(前値補正) カルシュウム
8.8
リン (〃) 7.0
2.3
リン 6.5 リン
4.7
尿酸 9.0
1.4
尿酸 8.2
尿酸
4.3
アルブミン値(g/dL)
3.7
アルブミン値
3.6 アルブミン値
4.2
ヘモグロビン(g/dl) 11.3
ヘモグロビン 10.9
ヘモグロビン 12.7
ヘマトクリット(%) 33.4
ヘマトクリット
33.1
ヘマトクリット
39.9
Mg(mg/dL) 2.4
I-PTH (pg/ml)
265
I-PTH (pg/ml)278
Kt/v値 1.99
ALP
220U/L
QB 380
QD 500
透析条件 前回と同じ
eGFRcreat
6mL/min
ダイアライザー 旭化成ABH−22PA 前体重 78.5Kg
後体重 76.6Kg
針 16G 5時間透析 補液 1.2リットル/時(後希釈HDF)
DW 76.6Kg 徐水
2.1Kg
totalP1NP
359.2μg/L(基準値 20〜110)
前体重 78.4Kg 後体重 76.2Kg DW
76.2Kg(実質)
ALP 210U/L ChE
255U/L
平成31年4月3日(水) 血液検査個表が、机上に置かれていた。みれば、リン値が異様に高い。しかし、一日空き透析の場合は、もっと低いと思われます。が、何に
しても、いつも二日あく透析日は、このように高い傾向にあるようです。何とかしないとますます体内での血管石灰化に拍車がかかりそう。
この病院の患者さんは、シャントのつまりが多いように思う。まだ、透析を始めたばかりの患者さんでも、シャント矯正に名古屋まで出向くとか。余りの多さに私などは、
何かあるようにしか思えません。確かにこの医院転院した直後、シャントの風船ふくらましをどこでされますかと聞かれている。ついぞ、14年目に透析がなりますが、一
度として、そのような事をしなくてもしっかり血流は、確保出来ています。それが、普通だと思っていました。時々前の病院では、シャントのつまりを訴える患者さんはい
ましたが、極稀でありましたし、シャント作成時の取り入れ口が狭かったり、本人さんの問題だと認識していました。しかし、この病院は、そうでないという印象を持ちます。
シャントのつまりが何故起こるのか、知りたくてお聞きした事があります。『思い余って別のDrでしょ方の相談コーナーに問い合わせますと「シャント狭窄の原因。吻合
部の口径が小さくもともと流量が少ない。動脈や静脈がもともと細く、流量が出ないためシャント静脈が拡張しない。心不全等で血圧が低く、シャント静脈に十分な血液
が流れず、シャント静脈が拡張しない。シャント静脈がもともと折れ曲がっていたり、分岐が多かったりして、直線部が少ない。
穿刺失敗や、止血の失敗で血腫ができて、血管が圧迫されて発育する前に荒廃する。フタコブラクダ穿刺を繰り返した為シャント静脈の太い場所と細い場所ができて
しまった。繰り返すシャント拡張術により血管壁が硬化してしまった。もともと血管壁の柔軟性が少なく拡張しない。等々。」が返ってきました。
更に付け加えて「某Drからは、血管へのアミロイド沈着にても血流の減少は起こりえる事を示唆された。しかし、心配しないで頂きたい。某Drからは、血管へのアミロイ
ドの沈着は、透析不足が原因であると言われ、十分な透析を続ければ発祥の可能性は高く無いのでは・・・。」とも言われた。詳しくは、拙稿をお読みください。
( 穿刺以降に継続する痛み及び透析中の血管痛についてとシャント血管のつまり からの抜粋 )
ひょっとすると、当院のシャントのつまりの原因の多くは、後半に記述した事柄と関わりがあるのかも知れないと推測するようになりました。