透析中の透析食について
1.はじめに
透析前、透析後の透析患者の食事量は、透析病院での体重測定で、除水量算定の枠の中にはいりますが、患者が、透析中に食する
食事量は、測定されず一律 500gと私の透析病院では決められているようです。
かっては、透析病院に自前の調理場があり、病院食として配膳されていた。きっかり500gではなかったようですが、概ね500g近似値
ではありました。
しかし、現在は、自前の調理室は閉鎖され、出入り業者による透析食カ(弁当)となっています。既に2代目の出入り業者さんになってし
まいましたが・・・。
DW通り除水しても、除水し過ぎとなり、挙句頻脈が発生。何が原因か調べる為まず透析食から調べようと思い病院側と掛け合いました。
1週間実質食事量を調べて頂きましたら何と規定除水量分(500g)より100g前後少ない食事量である事が判明し、即座に400gに変
更して頂けました。
それでしばらくは順調に透析が出来ていましたが、時として除水のし過ぎ、或いはその逆の透析結果が出るようになり、これは、おかしい
と考え、再度病院側と交渉しました。確かに透析中に食事を取られる患者さんは少数であり、病院側も気にされていない状況でした。
結果、患者さん自身で調べてください。という事になりました。
それは、それでいいのですが、透析中に尿をされる患者さんには、トイレへ行く前と行った後の体重差分を除水量に厳密に反映されている
ようですので、透析中の食事(実質食事量)も同様なのかと私自身は思い、その旨を伝えましたが・・。忙しい、人手がないという理由なのでし
ょうか。却下された次第でありました。(私以外の患者さんが申し出られた場合はどうであったのでしょうか・・・。)
2.出入り業者の透析食カの実質食事量 (患者が調べた実質食事量)
平成28年7月11日(月)7月13日(水)7月15日(金)7月19日(月)7月20日(水)7月23日(金)
おかず 405 424 405 456 412 453 業者さんの使用容器は、重さは均一では
ご飯
256
256 260 280 254 247 ありません。
容器重さ 295 311 293 311 289 292 実質食事量は、400g前後でありました。
実質食事量 366 369 372 425 377 408
平成28年8月1日(月)8月3日(水)8月5日(金)8月8日(月)8月10日(水)8月12日(金)
実質おかず量 215 286 240 253 258 246 実質食事量は、日によってばらつきがあり
実質ご飯量 127
144 144 122 105 165 2週間トータルでは、平均化しますが、日々
実質食事量 342 430 384 375 363 411 の透析では、除水の過不足が起こっていま
した。僅かですが・・・。
平成28年10月17日(月)10月19日(水)10月21日(金)10月24日(月)10月26日(水)10月28日(金)
実質おかず量 249 237 235 215 238 237 歯磨きにいけませんので、お茶で
実質ご飯量
184 196 207 201 227 208 うがいをして飲み込んでいました。
実質お茶量 51 54 62 66 69 51 これで、食事量は正確になった筈。
実質食事量 426 466 519 482 495 432 400gを超える食事になっています。
除水量分を500gに変更。
平成28年11月14日(月)11月16日(水)11月18日(金)11月21日(月)11月23日(水)11月25日(金)
おかず量 296 218 221 259 192 181 やっと透析のDWで、除水量分が安定
ご飯量
204 182 194 180 222 224 し、順調な透析となりました。
お茶量 80 65
116
101 70 83
実質食事量 580 465
531
540 490 488
平成28年12月5日(月)12月6日(火)12月8日(木)12月10日(土)12月13日(火)12月15日(木)12月17日(土)
おかず量 225 218 237 205 241 175 222 食事量を量っている時は、お茶
ご飯量
210 152 228 226 213 222 219 で調整出来ますが、量っていない時
お茶量
57 60 92 81 53 51 86 調整は難しいと思いました。
実質食事量
492 430 498 512 507 448 527 弁当は、時として増減がありますから。
1年間継続していれば、かなり正確な透析が出来ましょうが、今の現状では、業者さんの弁当は、急な増減がありそうで時として、除水はぎりぎりの所でして
いますから、患者の血圧等に微妙に影響しますし、体内水分量も微妙に変化をしていると推測致します。得てして気づかないうちに除水不足・過多になり易い
のではとも思いますがどうでしょうか。
どのような透析が、20年先30年先の透析患者さんの将来に良いのでしょうか。病院の透析スタッフさん共々考えたいものです。